環境問題にいち早く取り組み始めたパレスホテルでは、1992年(平成4年)に
古紙分別回収から着手し、次にホテルから出る生ゴミ処理の問題解決に乗り出します。
1995年(平成7年)、スープを作るときに出る鶏ガラを粉末状に処理するシステムの
実現に成功。ペットフードの原料としてリサイクルを可能にしました。
これをもとに生ゴミの肥料化にも挑戦。1997年(平成9年)にはホテル業界では初めて、
ホテル内で生ゴミを有機肥料に変える循環型リサイクルシステムを実現させました。
こうして生まれた有機肥料は『エコパレス』と名づけられ、
2001年(平成13年)には専業農家ばかりでなく、園芸用に販売を開始。
同時に契約農家(森ファーム)の協力のもと、
『エコパレス』で育てたお米をホテル内レストランでも提供を始めます。
この取り組みに対しては、東南アジア諸国の行政、環境省関係の方からの問合せも増え、
これまで企業、学校、個人を対象としたリサイクルシステム講習会、見学会も実施して
きました。
“人と環境に優しいホテル”を目指して、全従業員が資源リサイクルに対する
意識を高く持ち、現在も持続的な実現に取り組んでいます。