パレスホテルが建つ現在の丸の内1-1-1には、前身である「ホテルテート」がありました。
その建物は1937年(昭和12年)12月、帝室林野局庁舎として完成したものが、
戦後、連合軍最高司令部の命令で国有国営のバイヤー専用ホテルとして改築された
ものでした。そのホテルテートも1959年(昭和34年)に土地建物が払い下げられ、
新会社のパレスホテルへ 建て替えられることになったのです。
パレスホテルは内外賓客5,000人を迎えての盛大な開業披露パーティーの後、
1961年(昭和36年)10月1日、華やかに開業。敷地面積10,430m²(3,155坪)、
建物の総面積65,740m²(19,890坪)、客室数450室の他、大小宴会場、レストラン、
バー、5ヵ国語同時通訳可能な国際会議場、駐車場を備えていました。
壁面は周囲の緑との調和を図るため、素材をいくつかの候補から吟味した結果、
それまで建物に使用された例がなかった信楽焼のタイル166万個以上が
使用されることになりました。また内装デザインには日本的味わいを加味し、
各種設備を備えた当時としては超近代的なその威容は、まさに日本のホテル業界に
大きなエポックを開くものでした。(その近代建築の粋と日本情緒を兼ね備えた
ホテルとして、1963年(昭和38年)には、建築業協会賞を受賞。)
そしてパレスホテルは新たな時代へ向かいます。さらに魅力的なホテルに生まれ変わるべく、
建替えに伴う一時休館のため、2009年(平成21年)1月31日(土)をもって
営業を終了いたしました。
そして2012年5月、新たな歴史の扉が開かれました。
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パレスホテル開業当時(1961年)
パレスホテル休館前(2009年)
パレスホテル東京開業(2012年)